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これからの日本の評価経済をジーマ信用から考えてみる

私がジーマ信用という言葉を初めて知ったのは、毎週配信を楽しみにしているホリエモンメルマガで、ホリエモンが、中国の無人コンビニはいかにトラブル無く成り立っているのか?という主旨の問いに対して、ジーマ信用を損ないたくないから万引きなどのトラブルが成り立ちにくい というような主旨の回答をしていたから。

 

おや。

ジーマ信用???  ummmm.....

 

初めて聞く言葉だったが、文脈からもどうやらこれからの社会を考える上で大事な言葉になりそうだったのでCheckしてみました。

  

じゃあジーマ信用とは一体なに?

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ジーマ信用

正確には「芝麻信用」(ジーマ信用と読む)。

どうやらアント・フィナンシャルサービスグループ(旧Alipayでおなじみ)という中国の阿里巴巴(アリババ)グループの金融子会社が提供しているサービス。

アリババ経済圏に登録している4億人のユーザーの購買行動、金融行動などのビックデータから、個人の信用を数値化し、ユーザーの信用を350から950の間の数値で表す信用の可視化サービス。

もちろん、数値が高いほど信用が高いことの裏付けだそう。

 

ジーマ信用の5つの指標 

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ジーマ信用のアプリ画面

上記のアプリの画面を見ても分かるように、ジーマ信用のスコアは、こちらの5つの指標から成り立っているよう。

*細かな評価方法、スコアリング法則などはブラックボックス

  1. 身分の公開(オンラインショッピングや、あらゆる個人にひもづくり歴)

  2. 人間関係(SNS上の人間関係や社会的ポジション)

  3. 返済能力(現状資産状況)

  4. これまでの信用履歴(銀行やクレジットカードの履歴や状況)

  5. 行動(これまでの契約履行履歴など)

 

これら5つのスコアによって評価付けされ、高ければ高いほど、ローンの借入、仕事、シェアリングサービスの利用など様々な信用にまつわる経済活動を有利に運ぶことができる。

 これからもジーマ信用の経済圏は広がっていくだろうなと。。

 

ジーマ信用とこれまでの日本の与信システムとの決定的な違い

 

日本でもクレジットカード会社や銀行などが持っている個人に対する信用スコアが昔からあったと思いますが、それらと決定的に違うのは下記2点。

 

  1. 金融にまつわる履歴のみではなく、その他多くの指標から360度評価されている。

―> 既出の通り、アリババによるスコアリングサービスではあるが、SNS上での評価要素やアリババ経済圏外の他のサービス提供社も続々と評価要素を提供しているそう。

 

           2.  評価はクローズドなものではなく、それぞれが公の指標として公開し活用している

―>秘匿される個人情報としての扱いではなく。個人がより多くの恩恵を受けれるため、

それぞれが自身のジーマ信用を公開していたり、信用を上げるための情報交換がネット上では行き交っているよう。

 

 

具体的なスコア評価は? 

350から950の信用数値の評価は下記の通りである。

*スコアは月に一回は更新される

 

1、700-950  非常に信用度が高い

2、650-699  信用度が高い

3、600-649 良い

4、550-599 普通

5、350-549  悪い

 

ちなみに、多くの人が大体が600点台後半ほどで、800以上のスコアを持つものは非常に稀だそうです。

 

類似サービス「騰訊信用」  

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騰訊(テンセント)アプリ画面


どうやら中国の巨人のもう一社もほぼ同様のサービスを20178月にローンチした様子。その名も騰訊(テンセント)信用。

アリババがEコマースで勃興した協業であるのに対して、テンセントは「WeChatをはじめとしたSNSで名を挙げた企業。

よってSNS上での評価により重きを置いたスコアリングのようです。

 

これからの日本の信用経済の評価軸

そもそもなどジーマ信用という評価軸に興味を持ったかというと、最近日本でも多くの方が評価経済という言葉を用いて、貨幣経済に変わる新たな評価軸を説明されています。

ホリエモン

 

 キンコン西野さん:

*キングコング西野さんは信用経済という言葉と共に強くおっしゃってますね。最新の本[革命のファンファーレ]でも詳しく紹介されています。

 

岡田斗司夫さん:

ちなみに、著書でいうと岡田斗司夫さんのこちらの本は、2011年に日本で一番初めに評価経済という概念に言及した一般書籍だと言われているそうです。 

 

 

また、VALUやタイムバンクのように、個人の信用を軸としたサービスも増えてきました。

 

VALU

valu.is

タイムバンク:

timebank.jp

 

そんな流れの中で、日本でもいつ日本版のジーマ信用が現れてきてもおかしくないですよね?

信用スコアを提供し、日本経済のスタンダードになるのはどの企業になるのでしょうか?

楽天?yahoo?

それともFB、Instagram,TwitterAmazonなどのデータと連携し、世界中が包まれる信用基準が生まれるのでしょうか?

 

自分自身の評価を考えると楽しみでもあり怖くもあり。。

ただ、例えば政治家を選ぶ際にもこういった指標と政策と共に評価し、投票できる世の中になれば分かりやすいですよね。。なんてことを妄想しています。